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核兵器完全廃棄国際デーにあたり
潘基文国連事務総長が声明を発表
(2014.9.26)

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 潘基文国連事務総長は9月26日、核兵器完全廃棄国際デーにあたり、声明を発表した。以下はその仮訳である。

世界は、核軍備撤廃が核兵器の使用を防止する唯一の絶対的な保証であること、および、核兵器の使用が破滅的な人道上の影響をもたらすであろうことを長い間認識してきた。

核軍備撤廃はしたがって理想主義的な夢の一つなどではなく、全人類の真の安全保障の利益を守るための緊急な必要条件である。

国連総会が核兵器その他の大量破壊兵器の廃棄を達成するという目標をはじめて設定してから68年が経過した。

核兵器の不拡散に関する条約が発効して、すべての締約国が核軍備撤廃に関する交渉を誠実に行なうと約束してから、44年が経過した。

この核軍備撤廃に関する交渉を開始するべき時がきた。こうした交渉の欠如は撤廃の国際約束と不拡散の国際約束との間における微妙な均衡を混乱させている。

私は6年前、この目標を達成するための二つの道筋を描いた核軍備撤廃に関する5項目提案を行った。個別にして相互に補強し合う法的文書の枠組みに関する合意および強固な検証体制に裏付けられた核兵器条約のいずれかを通じる道筋がそれである。

最も大切なことは、どちらの道筋をとるかでなく、選ばれた道筋が正しい方向に向かっているか、すなわち、核兵器の完全廃棄という国際的に合意された目標に向かっているかである。

この国際デーは、ただたんに、われわれが核兵器を制限し、核兵器の使用範囲を縮小し、核兵器の配備を限定し、もしくは核兵器の安全保障政策上の役割を削減することなどを訴える日ではない。

 この日は、世界共同体が核軍備撤廃のもたらす安全保障の強化から財政・科学の資源の保全にいたるまでの多くの便益について、思いをめぐらす日でもある。この日は核抑止の危険かつ脆弱なドクトリンが万一失敗した場合のもろもろの結果を想像する日である。

すべての人びとと将来世代の平和と安全のために、国際的な最優先課題の一つとして核軍備撤廃を復活させようではないか。