国民のみなさんへの訴え
「戦争する国」づくり許さず、核兵器廃絶、非核の日本を求める共同大きく |
| 非核の政府を求める会第29回全国総会(2014.6.14) |
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国民のみなさん
「海外で戦争する国」づくりをめざす安倍政権が、今通常国会会期中に集団的自衛権行使容認の閣議決定を強行しようとする緊迫した情勢下、私たち非核の政府を求める会は本日、第29回全国総会に集い、「戦争する国づくり」を許すな! 解釈改憲による憲法破壊を阻止しよう! との決意を交わしました。集団的自衛権の行使容認は、わが国を「戦争しない国」から「戦争する国」へと大転換させることにほかならず、海外で自衛隊が「殺し殺される」戦争の泥沼に巻き込まれることは明らかです。こんな国の一大事が、一内閣の「閣議決定」なるクーデター的手法で決められようはずがありません。日本を若者の血を流せ≠ニいう国に絶対にさせないために、いまこそ、全国の地域、職場、茶の間から、集団的自衛権行使容認反対の声を大きく巻き起こそうではありませんか。
国民のみなさん
来年はヒロシマ・ナガサキの惨禍から70年、春には核不拡散条約(NPT)再検討会議も開かれる節目の年です。核兵器全面禁止条約の交渉開始を求める流れは、この1年にも新たな勢いを見せました。そのことは、第68回国連総会で「核兵器禁止条約の交渉開始を」の発言が相次ぎ、また、146ヵ国が参加した「第2回核兵器の人道上の影響に関する国際会議」で核兵器廃絶のために法的拘束力のある基準が必要と強調されたことなどに、端的に示されています。核兵器廃絶の流れこそ今日の世界の発展方向であることは明らかです。
他方、米国はじめ核保有国は、NPT再検討会議を11ヵ月後に控えてなお、2010年NPT再検討会議「核兵器廃絶合意」の諸計画を棚上げしており、その責任は重大です。核保有国の国際的孤立化に助け船を出す軍事同盟諸国の責任も、厳しく問われねばなりません。
国民のみなさん
問題なのは、被爆国日本政府の態度です。この間、岸田外相が「個別的・集団的自衛権に基づく極限状況下での核兵器使用」を容認し、また、「核密約」の枠組みを温存させる一方で日本への核兵器の持ち込みは「時の政権が判断して決める」などと述べて核持ち込みを肯定するなど、新たな危険な動きが生まれています。これらが「海外で戦争する国」づくりと軌を一にしたものであることは論を待ちません。国連総会では依然として、期限を切って核兵器廃絶を求める決議や核兵器禁止条約交渉を求める決議等に背を向けて、世界を失望させる有様です。自国の安全保障をアメリカの核兵器に依存する「核の傘」政策を改めさせ、被爆国にふさわしい役割を果たさせてゆくことは、ますます重要です。被爆行政でも、原爆被害を小さく見せたい政府は、原爆症認定集団訴訟で完敗したにもかかわらず、集団訴訟終結後も冷淡な認定姿勢を改めようとしていません。被爆者の国家補償と原爆被害の実態にそった被爆行政の抜本的改善を求める世論と運動の強化は急務です。
国民のみなさん
東京電力福島第一原発事故から3年余、被災者はなお先が見えず、命と健康が脅かされています。いまも13万人余の福島県民が避難生活を強いられています。原発事故は収束どころか、大量の放射能汚染水問題など非常事態が続いているにもかかわらず、政府が事故を軽微に見せるトラブル隠し≠行うなどの姿勢は、国民の命と健康、地球環境に対し無責任極まるものと言わねばなりません。各紙の世論調査でも、国民の8〜9割は「原発ゼロの日本」を願っています。人格権、人の命に優るものはないとして大飯原発の運転再開を認めない審判を下した福井地裁判決も、住民の粘い強い運動、世論の広がりを反映したものと言えましょう。いまこそ安倍政権に、原発の永久化と海外輸出を図る「エネルギー基本計画」の撤回、すべての原発の再稼働断念、「原発ゼロ」の政治決断を迫ろうではありませんか。
国民のみなさん
被爆70年、2015年NPT再検討会議を翌年に控えていま、残虐な被爆の実相、核兵器の非人道性に正面から向き合い、告発し、その廃絶を求める機運が世界で大きく高まっています。「被爆者の生きているうちに核兵器のない世界を」「核兵器はたとえ一発でも許せない」の訴えこそ、被爆者の願いであり、日本の非核・平和運動の原点、伝統です。人道的アプローチで各国政府代表が一堂に会する新たな情勢を迎えたいま、被爆国日本の非核・平和運動の真価発揮のときです。来年のNPT再検討会議に向けて、「核兵器全面禁止のアピール」署名を積み上げ、核兵器禁止条約の交渉開始を求める流れを大きく加速させようではありませんか。全国各地で「原爆と人間」展を無数に開き、被爆の実相、核兵器の非人道性をさらに強く大きく発信しようではありませんか。核兵器廃絶と非核の日本を求めるわが会とともに、原水爆禁止2014年世界大会を成功させ、核兵器のない平和で公正な世界の実現に向けて、ともに意気高く前進しましょう。
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2014年6月14日
非核の政府を求める会第29回全国総会 |
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