| 核兵器廃絶へ積極的役割を |
| NPT第2回準備委員会、洞爺湖サミットに向けて申し入れ |
| 2008年4月11日 |
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非核の政府を求める会は4月11日、外務省を訪れ、NPT(核不拡散条約)再検討会議第2回準備委員会および7月の洞爺湖サミットに向けて、日本政府が核兵器廃絶のために積極的役割を果たすよう要請しました。駒場忠親、高橋和枝、中嶋篤之助、増田善信の各常任世話人と斎藤俊一事務室長が参加。日本共産党の笠井亮衆議院議員が同席しました。
外務省からは木村仁副大臣らが応対しました。
要請の内容は、核兵器廃絶を妨げる動きに反対し、新アジェンダ連合・非同盟諸国との連携強化、核兵器国に「明確な約束」の実行を求める、核兵器全面禁止条約締結へ役割を果たす、「非核3原則」厳守・法制化など4項目(要請書は別掲)。
木村副大臣は、「基本的考え方に共通するものがある」と述べる一方、「核廃絶をめざしつつ、当面は軍縮・不拡散が大事」「米国の核による安全保障に依拠することと核廃絶を主張することは矛盾しない」などと語りました。
会代表は、核兵器国の支配層から相次ぐ核廃絶の提唱、ノルウェー政府による核廃絶の国際会議開催などにみられる情勢の新たな変化のもと、日本政府は国際政治のあらゆる機会をとらえて被爆国にふさわしい役割を発揮するよう、重ねて求めました。
日本政府への要請(全文)
今年5月にウィーンで2010年NPT(核不拡散条約)再検討会議のための第2回準備委員会が、また7月にはわが国で洞爺湖サミットが開催されます。昨年のNPT第1回準備委員会は、議長国・日本代表の努力もあり、核兵器廃絶と核不拡散の双方を2010年会議の議題とすることを確認しました。今年の準備委員会は、2010年NPT会議を核兵器廃絶の「明確な約束」合意の実行を加速させる転機とするうえで、きわめて重要な舞台となります。また、主な核兵器国が一堂に会する洞爺湖サミットは、核兵器問題でも、核不拡散問題に一面化することなく、核兵器廃絶への新たな展望を切りひらく場としなければなりません。この両会議において、貴職が、被爆国政府にふさわしい積極的な役割を発揮されるよう、つよく要請するものです。
世界の動きは、非核・平和こそ世界諸国民の共通の願いであることを、力強く示しています。この1月以降だけでも、キッシンジャー元米国務長官ら米政界長老4氏による共同論評「核兵器のない世界へ」の発表、クリントン政権時代の元国務副長官による次期大統領への提言、ジュネーブ軍縮会議における英国防大臣の演説等が有力メディアを通して世界に発信されました。米有力民間3団体も次期大統領への10項目の具体的措置を提案しています。これら諸提案が共通して「核兵器廃絶」の課題を正面に掲げていることは、大いに注目すべきです。ノルウェー外務省も2月、核兵器廃絶のための国際会議を開催しています。
他方、ブッシュ政権が依然として世界戦略の要に核戦力を位置づけ、その先制使用さえ公言していることは重大です。新たな「代替核弾頭」開発計画等に固執し、核兵器を含む米国の軍事力が「拡大抑止の中核」とさえ明言しています。一部核兵器国政府による、核兵器先制使用の可能性の言及についても、看過することは許されません。
今年は、国連史上初めて、核兵器廃絶をはじめ軍縮問題に議題を絞って開催された第1回国連軍縮総会から30年目にあたります。同会議は、その後の世界におけるすみやかな核兵器廃絶の実現を求める国際世論の形成に歴史的な一石を投じるものでした。日本政府は、この非核・平和の原点を想起し、核兵器廃絶のための具体的な道筋をつけるリーダーシップをとるべきです。私たちはこうした状況をふまえ、日本政府が標記会議に臨むにあたって、以下の諸点について積極的な役割を果たすよう申し入れるものです。
【要請項目】
1.日本政府は、憲法第9条をもつ被爆国政府として、核兵器廃絶を妨げるいかなる動きにも反対すること。核兵器廃絶を提唱している新アジェンダ連合、非同盟諸国との連携、共同をつよめること。
2.核兵器廃絶について特別の責任を有する核兵器国が2000年再検討会議で合意された核兵器廃絶の「明確な約束」を誠実に履行するよう、努力すること。核先制使用・拡大抑止、ミサイル防衛(BMD)政策等を推進する米国、核先制使用を公言する一部核兵器国に対し、その核政策の取り下げを求めること。
3.広島・長崎の被爆から63年目となるいまなお、世界に2万7000基もの核弾頭が存在する事態を直視し、核兵器全面禁止条約交渉の開始を求め、核兵器廃絶のためのプログラム確立のために積極的役割を果たすこと。
4.わが国が将来にわたって「非核3原則」を厳守することを世界に表明すること。「非核3原則」の法制化に取り組むこと。
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2008年4月11日
内閣総理大臣 福田 康夫殿
外務大臣 高村 正彦殿 |
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