原水爆禁止2014年世界大会成功へ
核兵器禁止条約の交渉求める世論を大きく
非核の政府を求める会がアピール(2014.7.15) |
| 非核の政府を求める会 |
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| 原水爆禁止2014年世界大会が、まもなく広島・長崎で開かれます。非核の政府を求める会は7月、世界大会成功にむけて、次のアピールを発表しました。 |
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1945年8月6日、蝉時雨の広島の空に投下され、地上600メートルで炸裂した1発の原子爆弾は、未曾有の破壊的エネルギー――熱線と衝撃波と放射線を放出して、年寄りも母親も子どもも赤ん坊も無差別に、そのかけがえのない命と人生を葬り去りました。3日後の8月9日、2つめの原爆が長崎の地に投下され、原爆による広島・長崎の死者は、その年の内に21万人を数えました。かろうじて生きながらえた被爆者は今なお、「からだ」と「こころ」に深い傷を引きずりながら、困難な生活を余儀なくされています。
あの日から69年めの夏、原水爆禁止2014年世界大会が、「核兵器のない平和で公正な世界を」をスローガンに、被爆地の広島・長崎両市で開かれます。「核兵器のない世界」実現へ、被爆体験を原点とし、一貫して被爆の実相、核兵器廃絶の緊急・重要性を訴え続けてきた原水爆禁止運動の真価発揮のときです。今年の世界大会を、核兵器も戦争も放射線被害もない世界実現への、歴史的転機としようではありませんか。
戦後・被爆70年の節目を前にして、あろうことか安倍政権は7月1日、集団的自衛権行使を容認する閣議決定を強行しました。2000万人のアジアの人々、310万人の日本人の命を奪った先の侵略戦争への反省と原爆の惨禍のうえに、日本国憲法は戦争の放棄、戦力不保持、交戦権否定を国際社会に誓ったはずです。国民こぞってその誓いを新たにすべき節目の年を前に、日本を「戦争しない国」から「戦争する国」に大転換する集団的自衛権行使容認など、断じて許してはなりません。
同時に、「閣議決定」したからといって、立法措置なしに「戦争する国」づくりを執行できるわけではありません。関連法案が上程されようとする秋に向け、たたかいはまさにこれからが本番です。いまこそ、政治的立場の違いを超えて、違憲の「閣議決定」撤回、関係法案提出阻止の国民世論を大きく巻き起こそうではありませんか。
世界に目を向けると、2015年核不拡散条約(NPT)再検討会議を目前にしたこの1年、核兵器全面禁止条約の交渉開始を求める流れは新たな盛り上がりを見せました。そのことは、第68回国連総会で「核兵器禁止条約の交渉開始を」の発言が相次ぎ、また、「第2回核兵器の人道上の影響に関する国際会議」で廃絶のために法的拘束力のある基準が必要と強調されたことなどに、端的に示されています。今春のNPT第3回準備委員会では、核保有国がNPT第6条の核兵器廃絶義務を実行しないことがNPT体制の信頼性を損なっている≠ネどの批判も相次ぎました。核兵器廃絶を求める流れが今日の世界の大勢であることは、明らかです。米国はじめ核保有国が、2015年NPT再検討会議を目前にしてなお、2010年NPT再検討会議「核兵器廃絶合意」の諸計画を棚上げしている責任は重大です。
核保有国の国際的孤立化に助け船を出す軍事同盟諸国の対応も看過できません。とりわけ、厳しく問われるべきは日本政府の姿勢です。この間、岸田外相が「個別的・集団的自衛権にもとづく極限状況下での核兵器使用」容認を公言し、また、「核密約」の枠組みを温存させることと一体に日本への核兵器の持ち込みは「時の政権が判断して決める」などと述べて日本への核持ち込みを肯定する動きを見せていることは、被爆国にあるまじき姿勢です。これらが「海外で戦争する国」づくりと軌を一にしたものであることは明白です。国連総会では依然として、期限を切った核兵器廃絶決議や核兵器禁止条約交渉を求める決議等に背を向けて、世界を失望させています。自国の安全保障をアメリカの核兵器に依存する「核の傘」政策を改めさせ、被爆国にふさわしい役割を果たさせてゆくことは、ますます重要です。
いま、「非人道的な核兵器は廃絶しかない」との機運が世界で大きく高まっています。核兵器廃絶を一貫して主張してきた非同盟諸国はもとより、中立国、核保有国主導の軍事同盟加盟国からも核兵器廃絶のイニシアチブが生まれています。国際社会が、核保有国包囲の決定的な力=国際世論を広げる市民社会、とりわけ被爆国日本の非核・平和運動に注目し、期待を寄せています。来年のNPT再検討会議に向けて、「核兵器全面禁止のアピール」署名をさらに大きく積み上げ、「原爆と人間」展を無数に開き、核兵器禁止条約の交渉開始を求める流れを大きく加速させようではありませんか。核兵器廃絶と非核の日本を求めるわが会とともに、原水爆禁止2014年世界大会を成功させ、核兵器のない平和で公正な世界の実現に向けて、ともに意気高く前進しましょう。
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