| 「核兵器禁止条約の交渉開始を」の世論さらに大きく |
| 原水爆禁止2012年世界大会 |
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核兵器禁止条約の交渉開始を求める声が世界の流れとなるなか、原水爆禁止2012年世界大会が8月2〜9日、被爆地の広島、長崎両市で開かれました。
大会にはアンゲラ・ケイン国連上級代表や各国政府代表、広島、長崎両市長らも参加。国連と国際政治、自治体、NGOの連帯・共同の発展を力強く示す大会となりました。
非核政府の会代表は5日、広島原爆碑に献花し、核兵器廃絶への誓いを新たにしました。
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【非核の政府を求める会アピール】
原水爆禁止2012年世界大会の成功を
原爆投下から67年目の夏――原水爆禁止2012年世界大会が、「核兵器のない平和で公正な世界を」をスローガンに、被爆地の広島・長崎でまもなく幕を開けます。いま、核兵器廃絶を国際政治の「目的」として確認した2010年核不拡散条約(NPT)再検討会議の「合意」の実現が正面から問われています。重要な局面のもとで開かれることしの世界大会を、核兵器も戦争もない、そしていっさいの放射線被害もない世界実現への、歴史的な転機の大会にしようではありませんか。
“核兵器禁止条約の交渉開始を”がいま、国際政治の熱い焦点となっています。昨秋の国連総会では核兵器禁止条約の交渉開始を求める決議に圧倒的多数の国々が賛成しました。ことし5月の2015年NPT再検討会議準備委員会でも、「核兵器禁止条約の交渉開始を」が世界の揺るぎない声であることが力強く示されました。交渉開始への条件は広がっています。原水爆禁止世界大会は、発足以来一貫して「核兵器のない世界」実現の運動方向を世界に発信してきました。この伝統に立って、ことしの大会を「交渉開始を!」の国際世論をつくる跳躍台にしようではありませんか。
「核兵器のない世界」実現へ、人道的次元からの新たなイニシアチブも生まれています。5月のNPT準備委員会で、スイス、ノルウェーなど16ヵ国が「核軍備撤廃の人道的次元に関する共同声明」を提案して注目されています。この世論を広げるうえで、被爆者運動を先頭に被爆の実相、核兵器の非人道的実態を一貫して訴え続けてきた日本の非核・平和運動の役割はますます重要です。国際新署名「核兵器全面禁止のアピール」とともに、新「原爆と人間」パネルを使った原爆展を全国津々浦々から推進し、非人道的な被爆の実相を国内外にさらに大きく発信しようではありませんか。
問題なのは核保有国の姿勢です。核保有国も今日、「核兵器のない世界」のために核兵器禁止条約が必要であることを、正面から否定できなくなっています。しかし、「核抑止力は重要」だとして、禁止条約のための交渉開始を拒み続けています。「核抑止力は幻想であり、安全保障に名を借りた妄想」(潘基文・国連事務総長の2010年8月、広島での演説)です。核兵器廃絶の最大の障害となっている「核抑止力」政策を包囲する国際世論の構築は、ますます重要となっています。
このとき日本政府は、核兵器廃絶の旗振り役を担うどころか、国連総会で「究極廃絶」論に立つ対案を提唱するなど核兵器廃絶の流れに水をさすありさまです。米国の「拡大核抑止」政策に呼応して「核の傘」の維持・強化を求めるなどは、世界の平和の流れに逆行する恥ずべき選択です。5年間に58件も事故を起こした米軍輸送機オスプレイの沖縄配備問題も、国民の安全より日米軍事同盟を優先させるもので、断じて許されません。被爆国の責務に背を向け、国民の安全を犠牲にする日本外交を、いまこそ、憲法9条と「非核3原則」にもとづく非核・平和の政治へ転換させようではありませんか。
理不尽な政府の原発再稼働決定にたいし、いま、多くの国民が怒りをたぎらせています。再稼働に反対して数万人が首相官邸を包囲し、「さようなら原発10万人集会」に17万人が参加して抗議の唱和を轟かせたことは、国民の怒りの高まりを力強く示すものです。「原発ゼロへ」「自然エネルギーへ転換を」の声の広がりはまったく当然です。ことしの世界大会を、「世界からあらゆる放射線被害をなくせ」の合意を広げ、「原発ゼロ」運動との連帯をいっそう発展させる場にしようではありませんか。
核兵器廃絶を求める国際世論の構築のために、いま、被爆国日本の非核・平和運動に対する国際社会の期待が大きく高まっています。先の国連総会軍縮委員会で国連上級代表が、また、NPT第1回準備委員会で会議議長が、それぞれ日本の核兵器廃絶署名を讃え、「市民社会とNGOの役割」への強い期待を表明しました。国際社会の期待に応え、世界で唯一、“核戦争”の惨禍を体験した国として、この大会から、「核兵器禁止条約の交渉ただちに」のメッセージをさらに大きく発信しようではありませんか。そして、国連と各国政府、世界の自治体との連帯、共同を本格的に発展させていこうではありませんか。核兵器の廃絶と非核の日本を求める人々が、全国の地域、職場、学園から、原水爆禁止2012年世界大会にふるって参加されるよう、心より呼びかけるものです。
2012年7月 非核の政府を求める会常任世話人会
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